微睡みに漂う言葉

思ったり、考えたり、気付いたり、そんなことを綴っていきます。

おいでよ、ボードゲーム沼! ~未経験者のあなたにこそ、是非~

「ボードゲームが趣味です。」 と、自己紹介でよく話す。 すると、多くの人から 「最近流行ってますよね、でも私は人生ゲームくらいしかやったことなくて…」 と言われる。 こんなとき、折角なら、と声を大にして言いたいのが、 「なんでも良いから、有名で面…

手相に憧れた日の話

大学3年の冬、自分に何もないなと思った。 予定に追われる濃密で楽しい日々がひと段落して。 でも、自分には何もないよなと。 自分がいることの価値って何だろうと。 深夜になりベッドに寝そべりながら、そんなことをふと思った。 こういうモラトリアムと中…

殺人現場に広がる星空

テレビ局の記者の仕事をする中で、殺人現場に行く機会があった。 改めて特異なことをしている、させてもらっていると思う。 業務上のことなので言えないことも多々あるが、うまく濁しつつ自分の思いなどははっきりと述べて整理したい。 勤務だったある日曜…

昨日星を探した言い訳

今回は趣向を変えて、本の紹介を。 僕がここ数年読んだ中で一番好きな小説です。 (2020年8月24日 KADOKAWA) <https://www.amazon.co.jp/dp/B08F9S7D68/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1> 昨日星を探した言い訳 もともと僕は著者の河野裕さ…

初めての国際学会 ~Life is too short to be nervous~

初めての国際学会でいただいたあの言葉を僕は生涯忘れないだろう。 もう2年半も経つのかと思うと時の速さを実感するが、備忘録として残しておく。 研究、なにそれ美味しいのという人にも 当時の自分のワクワクが伝わるよう真摯に書こうと思うのでお付き合い…

研究とは何か ~K研究員との思い出~

これから不定期に、大学院で過ごした非常にかけがえのない時間を振り返ろうと思う。 M1の4月になる前からおよそ1年半の時間をかけて僕は博士進学をするか悩んでいた。 そんな僕が今は大学の研究とは全く関係ない(それどころか理系でもない)職場で働いてい…

広島を歩く〜⑤弥山と夕べ

ロープウェイで山頂まですぐ着くかと思ったら、 そもそもロープウェイまでが遠かった。 緩やかな山道を歩く。 紅葉がきれいで秋に来てよかったなと思う。 (着物姿でここ歩くのすごいなと思ったけど風景によく合っていた。ギリギリ肖像権的にセーフな写真と…

広島を歩く〜➃宮島に辿り着く

原爆ドームの隣にある折り鶴タワーで昼飯を食べようと思ったらコロナの影響で営業していなかった。 入口の窓ガラスをじっと5秒ほど見つめていたけど、何も変わらないからやめた。 でも、ラッキーだ。それなら僕にも考えがある。 一人でそんなことを思いなが…

広島を歩く〜③原爆ドームと平和記念資料館

原爆ドームは耐震工事中だった。 鉄骨に囲まれた姿は、まさに治療中といったイメージを受けた。 壁についたシミやレンガの剥がれ方が生々しかったけど、正直なことを言うと、想像していたような衝撃は自分の中に訪れなかった。 (近くから見た原爆ドーム。破…

広島を歩く〜②駅から原爆ドームまで

改札を出て原爆ドームまでの行き方を調べようと携帯を手にかけるが、思い直してポケットにしまう。 旅行、をしに来ているのだ。 しかも、1人だ。 決められた予定なんて何もない。 焦る必要なんかまったくないし、いきあたりばったりで全然良い。 街中の地図…

広島を歩く〜①プロローグ

2020年11月16日(月)。 5時の目覚ましが一日の始まりを告げる。 最近のお気に入りは『変わらないもの』。 冒頭のピアノの和音の優しさと根底に通奏してる力強さみたいなのが朝にピッタリだと思って、ここ一ヶ月くらい「時を超えてく想い」に背中を押されなが…

はじめに

以前テレビ番組でやっていた内容で印象に残っているのは「アドバイスはベクトルのようなものだ」という言葉だ。 いろんな人のいろんな言葉に実は人は影響を受けていて、ベクトル合成のように人生の方向を変えられている。それは線を長くすればするほど当初か…